変形性腰椎症(腰部変形性脊椎症)とは、腰椎の老化によっておこる骨と椎間板が変形する病気です。腰がにぶく痛む、腰が重い、だるいなどの症状があります。

 

腰痛 変形性腰椎症

  

変形性腰椎症の症状と治療

変形性腰椎症とは(概説)

腰椎の骨と椎間板が変形する病気

変形性腰椎症。椎問板が薄くなったり、椎体(骨)の端がささくれたりして起きる病気です。
変形性腰椎症。椎間板や椎体(骨)が変形しておきる病気です。

背骨(脊椎)は、首の骨から尾骨まで32~35個の積み重なった脊椎骨(せきついこつ)で成り立っていて、それぞれの椎体(椎骨の骨の部分)は椎間板というクッションの役割をする軟骨で結ばれています。

この椎間板が薄くなったり、変形したり、また椎体の骨の細胞が異常増殖して端部がささくれてトゲのように変形する病態を、変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)といいます。

変形性脊椎症は、骨と椎間板の老化によっておこるもので、変形性関節症と同類の病気です。 脊椎のうち、腰の部分におきた変形性脊椎症を、腰部変形性脊椎症または変形性腰椎症といいます。変形性脊椎症の多くは腰部におこります。

(画像:カイロ整体院クオリア)

変形性腰椎症の症状

腰を中心に痛みとしびれ

変形性腰椎症のおもな症状は、腰痛(腰が鈍く痛む)、腰が重い・だるいなどの腰の症状が中心ですが、下肢(脚)にしびれや冷感をおぼえることもあります。
痛みは、腰から臀部(おしり)にかけての広い範囲に感じます。

この病気が進んで、腰部脊柱管狭窄症がおこると、休み休みでなければ歩けなくなります。
脊柱管というのは脊椎の後部を上下に貫いている管で、この中を脊髄や神経が通っています。腰椎の脊柱管には、ここから下肢に行く神経が分岐している部分があり、この神経を圧迫すると下肢の痛みや運動機能障害が生じます。

変形性腰椎症は骨が変形する大変に怖い病気ですが、神経が圧迫されなければ痛みや症状を感じることはありません。
そのため、腰部変形性脊椎症がおこっても、まったく気が付かず、なにかの機会に腰のX線写真をとって偶然見つかることもあります。

変形性腰椎症の治療

運動療法が基本~筋肉を鍛えて腰椎の負担を軽減します

症状がなければ治療の必要はないのですが、痛みなどの症状がある場合は医師の指導の下で、温熱療法や薬物療法、コルセット着用などの適切な治療を受けます。

その場合も、普段からできるだけからだを動かして、ふつうに生活することがたいせつです。
安静にしすぎると、筋肉が衰えて、かえって症状がでやすくなります。お年寄りでは、寝たままでいたりすると、立つことも歩くこともできなくなる危険があります。

腰を温めると症状がやわらぎます。家庭でおふろに入るのも、立派な温熱療法です。ぬるめのお湯にゆっくり入るようにしましょう。
おふろあがりなどに腰痛体操を行ない、腰の周囲の筋肉をきたえると、さらに効果的です。

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