男性不妊症 35歳未満ならまだ希望があります
染色体異常による男性不妊症『クラインフェルター症候群』の患者は、多くの場合『無精子症』となるが、35歳未満であれば、 8割近くの人で精巣内から精子を取り出せることが、帝京大医学部の岡田弘・助教授の研究で明らかになりました。(2005.9.17 読売新聞)
男性不妊症の方もあきらめてはいけません。若いうちならまだ、わが子を持てるチャンスがあります。
たとえわずかでも元気な精子がいれば、それを取り出して体外受精させる、あるいは冷凍保存するなど、いくらでも対応策はあります。
おかしいと思ったらなるべく早めに検査するのがよさそうです。
睡眠時間が短いと肥満になる?
米国スタンフォード大学などの研究チームが、「睡眠時間が短いと肥満につながる」とする論文を発表しました。
同大学の研究チームは30~60歳の約1000人を対象に、普段の睡眠時間と血液中のホルモン量を調査。
その結果、5時間睡眠の人は8時間睡眠の人に比べて、食欲を刺激するグレリンが15%多く、逆に食欲を抑えるレプチンの量は16%少なぃことが判りました。睡眠時間が短いほど肥満度が高いことも判明しました。
論文では、「先進国では慢性的睡眠不足が増えており、食べ物は簡単に手に入る。肥満が増えてもおかしくない」と述べています。(2004.12.8 日刊スポーツ)
白髪を防ぐ2種類の遺伝子を発見
米国ハーバード大学医学部の西村栄美助手らが、髪の色を決める色素細胞のもとになる幹細胞は、2種類の遺伝子で守られていることを発見しました。この遺伝子が作るたんぱく質が白髪化を防いでいるらしいのです。24日付の米国科学雑誌「サイエンス」に発表。
動物や人間の毛髪は、毛根で色素細胞から色素を取り込んで黒色、茶色などの色が付きます。白髪はその色素が供給されなくなる現象です。老化やストレスが原因として知られていますが、供給が止まる仕組みは分かっていませんでした。
西村助手らは、マウスを使った実験で「Bc12」と「Mitf」という遺伝子の働きを調べました。
その結果、「Bc12」を持たないマウスは、色素幹細胞が生後6~8日で細胞死をおこして一斉に消えうせ、色素細胞を作れなくなりました。誕生直後に生えていた黒い毛も生え変わるにつれて若白髪になりました。
「Mitf」にも同様の働きがあり、これらが作るたんぱく質が幹細胞を守っていると考えられるようです。24日付米国科学雑誌「サイエンス」に発表。
人間の毛髪にも幹細胞があり、老化で減ることも分かりました。色素幹細胞を守る成分を特定できれば、白髪予防薬への応用が可能になります。(2004.12.24 毎日新聞)
「よく眠らない人は、創造的に生きられない」
「よく眠らない人は、創造的に生きられない」。脳科学者の茂木健一郎さんが22日、東京・六本木で開かれた「眠ろう、NIPPON!」キャンペーンのイベントに登場。睡眠が脳にとっていかに重要かを力説した。
キャンペーンは睡眠の質の向上を考えるため、スウェーデンの家具メーカー、イケアの日本法人、イケア・ジャパン(千葉県船橋市)が23日~3月5日まで行うもの。この日は、同社のベッドを椅子がわりに並べた会場で説明会が行われた。
舞台上のベッドの中から登場した茂木さんは「眠っている間、脳が活動を休止しているとか、何もしていないと思っている人が多いかもしれないが、大きな誤解だ」と指摘、「人間は経験するだけではだめで、脳には、眠ることで経験や記憶を整理して意味を見出す役割がある」と説明した。
会場からは「眠れない時は、そのまま横になっているべきか、起きて何かをした方がいいのか?」
「睡眠に入るための環境として必要なことは?」
などの質問が寄せられた。
茂木さんは「眠りに入る前の時間は大事。何かしないともったいないなどと考えずに、横になっていた方がいい」「暖かくして肌触りのいい寝具を使うといい。理想は母親の胎内のような環境」とアドバイスしていた。(2009.1.22 毎日新聞)
アレルギー症状を抑制するサプリメントを開発
日清製粉グループの日清ファルマは、オリエンタル酵母工業と共同で、β―グルカンを使ったサプリメント(栄養補助食品) を開発しました。花粉症などアレルギー症状を抑制する効果があるそうです。
1月20日から通信販売の受け付けを始めます。
商品名は「β―グルカンT顆粒(かりゅう)」。
オリエンタルがノルウェーのバイオテック・ファーマコンから独占的に輸入・販売しているパン酵母由来のβ―グルカンと、アレルギー抑制作用があるといわれる甜茶(てんちゃ)を組み合わせたもの。
β―グルカンは粘性が強く飲みにくいが顆粒の大きさなどを工夫し飲みやすさを改善したということです。(2005.1.11 日経産業新聞)
アガリクスに発がん促進作用 ご注意ください
厚生労働省は13日、キノコの一種「アガリクス」を含む健康食品で発がん作用が促進されるとの動物実験の結果が出たとして、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」を販売するキリンウェルフーズ社に対し、自主的な販売停止と回収を要請した(2006.2.13 毎日新聞)
製品自体に発がん性があるわけではないが、ほかの発がん物質に作用して発がん性を促進させる働きがあることが確認されたという。
同時に実施したほかの2社の製品(2製品)については、問題は見つかっていない。
したがって、アガリクスそのものに問題があるのか、キリン製品のみに問題があるのか現状で明らかではありませんが、とりあえず アガリクスの摂取を(メーカーによらず)中止して、事態の推移を見守ったほうがよさそうです。
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