四十肩・五十肩とは(概説)
肩関節周囲炎
四十肩・五十肩は肩関節の周囲の組織の炎症
一般には四十肩、五十肩と呼ばれていますが、正式な病名は肩関節周囲炎といいます。肩関節の周りにある組織の変性や炎症などによって、肩に痛みがでる病気です。
肩関節の周囲には、腕を動かす肩甲下筋や棘上筋などの筋肉があり、上腕骨の上部に腱板(腱がまとまったもの)で付着しています。
また、腱板の上には滑液包があり、肩関節を包み込む関節包などとともに、肩がスムーズに動くように機能しています。
加齢にともなって、この腱板に炎症や部分的な断裂が生じることがあります。また、滑液包や関節包に炎症や癒着が生じて、肩の動きに制限をもたらします。
このようなときに、腕を使いすぎたり、ひねったりした何らかのきっかけで激しい炎症と痛みがおこり、腕が上がらなくなります。これが四十肩・五十肩です。
四十肩・五十肩は、片側だけに起こるのが特徴です。
痛みがあるからと動かさないでいると、肩が動かなくなってしまうので、できるだけ肩や腕を動かすようにすることが大切です。
(画像:久光製薬)