睡眠障害とは(概説)
安らかに眠られない病気
昼間に猛烈に眠くなるのも睡眠障害のひとつ。
睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。
不眠症(睡眠が不足するもの)
過眠症(日中に過剰な眠気=過眠があるもの)
概日リズム睡眠障害(睡眠と覚醒のリズムが乱れるもの)
睡眠時随伴症(睡眠中に異常行動をともなうもの)
睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に繰り返し呼吸が止まるもの)
むずむず脚症候群(睡眠中、下肢に不快感覚が起こり眠れなくなるもの)
などがあります。
睡眠障害があると日中の眠気やだるさ、集中力低下などが引き起こされ、日常生活や社会生活に支障が出てくることがあります。極端な場合には事故につながることさえあり得ます。
また、睡眠不足や睡眠障害が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などになりやすくなることがあります。睡眠障害には早期に、適切に対処することが大事です。
(画像:iGotit)
睡眠障害あれこれ
■不眠症
就寝しても熟睡できず、睡眠が不足する疾患です。なかなか寝付けない(入眠障害)、途中で目が覚める(途中覚醒)、眠りが浅く熟眠感がない(熟眠障害)、早朝のまだ暗いうちに目覚める(早朝覚醒)などの症状があります。
■過眠症
日中の過剰な眠気を「過眠」と言います。不眠症と違って、夜十分に眠っているにも関わらず過眠が出てくる疾患を「過眠症」と呼びます。過眠症の眠気は、会議中や大事な試験の最中に眠ってしまうほど、耐え難く強い眠気です。
■概日リズム睡眠障害
睡眠・覚醒リズムは、脳にある生物時計によって生み出されています。概日(がいじつ)リズム睡眠障害は、生物時計の刻むリズムが社会生活に合わせられなくなることによって起こります。明け方近くにならないと眠られない、自分の意志で起きられないなどの障害が出ます。
■睡眠時随伴症
睡眠中に異常行動などの奇妙な(好ましくない)身体現象をともなう疾患です。突然、金切り声をあげたり、ふらふらと夢遊したり、夢で見たことをそのまま行動に移してしまうといった異常行動をおこします。
ノンレム睡眠中に起きるものには、睡眠時遊行症(夢遊病)や睡眠時驚愕症(夜驚症)があります。レム睡眠中に起きるものとしては、悪夢やレム睡眠行動障害があります。
■睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に繰り返し呼吸が止まる、または浅くなる疾患です。睡眠中に、大きなイビキ、無呼吸、窒息感やあえぎ呼吸がみられます。無呼吸によって睡眠が分断され、その結果、日中の眠気、作業能力の低下・集中力低下、などがみられます。居眠りのため事故をおこしたりすることもあります。
■むずむず脚症候群
夜間就床時に、下肢を中心に不快な耐え難い感覚が起こり、じっとしていられず、眠れなくなる疾患です。不快な感覚は、虫がはう感じ、むずむず感、痛がゆい、ピリピリ感など、言葉では言い表せない異常な感覚です。この異常感覚は脚を動かすと楽になります。
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