排卵検査の概説
おしっこや唾液の成分変化の測定が主流に
排卵日検査薬。排卵日を事前に予測することも可能に。
排卵日(排卵期)を知るためには、基礎体温を毎日つけなければならないというのがいままでの常識でしたが、近年、医学界の進歩で、おしっこや唾液を調べるだけで高い精度で排卵日が事前にわかるようになりました。
排卵期は、妊娠に向けて女性のからだが大きく変化します。
たとえば排卵を誘発する黄体形成ホルモン(LH)は、排卵日の直前に大きく増加します。このホルモンはおしっこの中にも含まれますので、尿検査でLHの変化を測定していれば、最も妊娠しやすい時期(排卵日)を1日前に予測することも可能です。
一般に卵子の受精能力は1日(=24時間)程度、精子のそれは2~3日程度といわれています。
そのため、排卵の2~3日前から排卵翌日にかけてが、もっとも妊娠しやすい期間となります。
排卵日検査薬を使えば、排卵日が事前にわかるので予測が立てやすく、妊娠計画に非常に便利です。いつでも、どこでも排卵日を簡単チェック。計画的なファミリープランにお役立てください。
おしっこによる排卵日検査
黄体形成ホルモンの分泌量の変化を測定
黄体形成ホルモン(LH)は、下垂体前葉より分泌される性腺刺激ホルモンです。成熟した卵胞に作用して排卵を誘発する作用があります。
このLHの放出は排卵日の直前に急激に増加し、一気にピークに達します。これをLHサージと呼びます。
LHサージが発生すると24~36時間後に排卵が起こるとされており、非常に高い精度で排卵日を予測することができます。
LHサージが発生すると排卵日検査薬に陽性反応が現れます。
この性質を利用して、尿検査によって排卵日前に急激に増えるLHを検知するのが排卵日検査薬です。LHサージが発生すると排卵日検査薬に陽性反応が現れます。
現在市販されている排卵日検査薬には、チェックワンLH(株式会社アラクス)、新ドゥーテスト(ロート製薬)、P-チェックLH(株式会社ムズホメディー)など多くの種類があります。
いずれも排卵日を1日前に予測することが可能です。
(画像:アラクス)
唾液による排卵日検査
精度がやや低いのが難点
排卵期は、妊娠に向けて女性のからだが大きく変化するときです。女性ホルモン(エストロゲン)の量が増え、唾液の結晶構造にも変化が現れます。この唾液の結晶構造の変化をチェックすることで、排卵日(排卵期)を知ることができます。
ここに着目して開発されたのが、唾液による排卵期チェッカー(排卵期測定器)です。レディデイNeo(タフリーインターナショナル)、プチアイビス(株式会社NDYunited)などがあります、
測定方法はとっても簡単。唾液をテスターにつけてレンズ面をのぞくだけです、排卵期には唾液の模様がシダ植物の葉のような網目状に変わります。このシダ状の模様が、排卵の3~4日前から排卵2~3日後に見られます。
唾液結晶のサイクル図
レディデイは、約80%の的中率が確認された医療用器具として米国食品医療薬品局(FDA)の認可を受けています(医療用具輸入許可番号28BY6007※特許第2608687号 米国製)
レディデイには旧タイプの「レディデイ」「レディデイα」と、NEWモデルの「レディデイ ネオ(LadyDay Neo)」がありますが、現在では旧タイプの「レディデイ」はほとんど販売されていません。
(画像:NDYunited)
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