緊張型頭痛とは(概説)
締め付けられるような痛み
緊張型頭痛は締め付けられるような痛みが特徴。
緊張型頭痛は、別名を「筋肉の頭痛」ともいわれ、首すじや肩の筋肉が収縮・緊張しておこる頭痛です。過度な筋肉の緊張から血管が圧迫され、血液の循環が悪くなって起こります。
緊張型頭痛の特徴は、頭の両側がギュ-ッと締めつけられるような頭痛です。後頭部を中心に、側頭部や首筋にかけて痛みます。
これらの痛みは「肩こり」とも関連したもので、パソコン作業が多い方や、精神的なストレス、不自然な姿勢、疲労などが原因で誘発されます。
緊張型頭痛は、日本人の中で一番多いタイプの頭痛です。慢性的な頭痛もち(慢性頭痛)のうち、その7~8割が緊張型頭痛であるといわれています。
筋肉が疲労する午後から夕方にかけて、痛みが一層ひどくなります。
緊張型頭痛は、男女を通じて30~50歳代の中高年に多く見られますが、最近はゲーム世代と呼ばれる若い人たちにも少なくありません。どちらかといえば男性に多い頭痛です。
(画像:ヨシダカイロプラクティックオフィス)
緊張型頭痛の対処法
心身のリラックスが一番
緊張型頭痛は、精神的なストレスと身体的なストレスの両方から起こる頭痛です。ストレスを受けやすい方や、几帳面な生真面目な方がなりやすいので、自分に適したリラックス法を学ぶことも重要です。
緊張型頭痛では、日常生活が制限されるほどの影響はほとんどありませんが、慢性化すると完治するのが難しくなるので、なるべく早い対処が必要です。
■緊張型頭痛の対処法~首や肩を暖める
片頭痛は暖めたらいけませんが、緊張型頭痛は筋肉が凝り固まって起こる頭痛なので、首や肩を温めて周辺の血行を良くすると痛みを軽減してくれます。
■緊張型頭痛の対処法~何もしないでリラックスする
緊張型頭痛は心身的なストレスから誘発されます。仕事中に頭痛を感じ始めたら、一旦仕事を中断して、何も考えない時間を作ることも大事です。頭痛がある状態で仕事をしても効率は上がらないので、思い切って仕事を切り上げてリラックスするのも手です。
■緊張型頭痛の対処法~首や肩のストレッチ
何時間も同じ姿勢でパソコン操作や事務処理をするのは、首や肩の筋肉を披露させてしまいます。首や肩の痛みを感じたときは、筋肉はすでにコリコリの状態です。時間を決めて定期的に首肩のストレッチするようにしましょう。
緊張型頭痛の治療と予防
緊張型頭痛にもいくつかタイプがあって、ときどき頭痛がおこる「反復性緊張型頭痛」と、痛みが毎日のように続く「慢性緊張型頭痛」があります。
■反復性緊張型頭痛
反復性緊張型頭痛の場合は、筋肉の痛みを抑える鎮痛薬が効果的です。ただし、通常はとくに治療が必要な訳ではなく、頭痛が起こったときに適度に体を動かして筋肉をほぐしたり、マッサージや入浴によって血行を促すようにすれば、頭痛はずいぶんと和らいできます。
■慢性緊張型頭痛
一方、慢性緊張型頭痛の場合は、鎮痛薬を使用してもあまり効果はありません。精神的ストレスが誘因となっている場合には抗うつ薬や抗不安薬が用いられます。また、著しく首や肩の筋肉がこっている場合は、筋弛緩薬を用いると効果があります。
ただし、薬だけでは根本的な解決には至りません。緊張型頭痛の予防には、日頃から筋肉が過度に緊張しないように、自分に合ったリラックス方法を見つけ習慣化することが大切です。
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