排尿の異常には、頻尿や排尿困難、尿失禁、排尿痛があります。夜中にたびたびトイレに起きる、尿の出がわるい、残尿感がある、尿漏れがある、排尿のとき痛みがある、など。排尿のトラブルは絶えません。

 

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排尿異常の原因と対策

排尿障害(概説)

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排尿障害には、頻尿や排尿困難、尿失禁、排尿痛などがあります。トイレが近い、尿の出がわるい、残尿感がある、尿漏れがある、排尿のとき痛みがある・・・排尿のトラブルは絶えません。
トイレが近い、残尿感がある、尿漏れ、排尿痛・・・
多くの排尿障害があります。

腎臓で産生された「尿」が、体外へ排泄されるルートを尿路といいます。

尿は腎臓の中央にある腎盂(じんう)という組織に集められ、そこから尿管を通って膀胱に入り、ここに貯められます。
膀胱は通常、一度に300ミリリットルの尿をためることができます。

膀胱に一定量の尿がたまると、自律神経の働きにより尿意が生じ、排尿が行われます。排尿するときは軽くいきむと、脊髄の神経反射がおこり、膀胱が収縮して尿が勢いよく流出し、尿道を経て体外に排出されます。

したがって、尿路の一部に炎症が生じたり、中枢神経系などに障害が生じると、蓄尿や排尿のコントロールがうまくいかなくなって、様々な排尿障害が発生することになります。
排尿障害には、頻尿や排尿困難、尿失禁、排尿痛などがあります。

(画像:メンズスキンケア大学)

排尿障害の種類と原因

頻尿(ひんにょう)

排尿障害の中でも多くみられるのが頻尿です。
頻尿とは、排尿の回数が正常な人よりも多い状態をいいます。正常な人の排尿は1日に7回程度といわれていますので、これよりもトイレに行く回数が多く、日中に8回以上あるいは夜間就寝中に2回以上トイレに行く人は頻尿が疑がわれます。
頻尿は中高年の方に多く、一種の老化現象の側面がありますが、実際には年齢や性別を問わず頻尿に悩んでいる方は大勢います。中枢神経の異常、急性膀胱炎、腎機能障害、前立腺肥大などと関係していることが少なくありません。
詳しくはこちら→頻尿の原因と対策

排尿困難

排尿困難とは、尿が出にくいという症状です。トイレに行っても尿がすぐに出ない、尿線が細くて弱い(少しずつしか出ない)、終わるまで時間がかかる、尿の切れが悪い、残尿感がある、などです。重症になると尿が全くでなくなる(閉尿)こともあります。
排尿困難のもっとも多い原因は、男性の前立腺肥大症です。また、妊娠、出産による骨盤底筋のゆるみ、流路結石や尿道狭窄症なども排尿困難の原因となります。
詳しくはこちら→排尿困難とはこんな病気

尿失禁

トイレまで我慢できずに尿漏れしたり、咳やクシャミをしただけで尿が漏れる・・・そんな、自分の意志に反して尿が漏れてしまう症状を尿失禁といいます。尿失禁にはさまざまなタイプがあります。
ひとつは腹圧性尿失禁です。中年以降の女性に多いタイプで、膀胱の括約部の機構がうまく働かなくなって、咳やクシャミ、重いものを持ち上げたときなど、おなかに力がかかったときに尿漏れをおこすものです。
ほかにも、中枢神経のコントロールが利かなくなっておこる反射性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、真性尿失禁などがあります。反射性尿失禁では、尿意がないのに、膀胱にある程度の尿がたまると反射的に膀胱が収縮して尿漏れをおこしてしまいます。
詳しくはこちら→尿失禁とその対策

排尿痛

排尿痛は、尿路に炎症があるときにおこります。女性では膀胱炎、男性では尿道炎、前立腺炎が原因となることが多いものです。膿尿、細菌のまじった細菌尿をともなっていて、ときに血尿がみられることもあります。
また、膀胱結石や尿道結石など、下部尿路の途中に結石が生じた場合にも排尿の際に激しい痛みが生じます。
排尿痛の原因が尿道炎や前立腺炎である場合には、尿の出始めに痛みを感じます。また、膀胱炎の場合には排尿の終わりに痛みを感じます。
詳しくはこちら→排尿痛の原因と対策

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