ぎっくり腰とは(概説)
急性の腰痛の総称=急性腰痛症
突然ひどい腰痛に襲われる「ぎっくり腰」。「魔女の一撃」とも呼ばれます。
ぎっくり腰は急性の腰痛の総称で、特定の病気を指しているわけではありません。
ほんのわずかの体位の変化、たとえば朝起きて顔を洗おうとしてちょっと前かがみになったとか、重いものを持ち上げようとしたなどに、突然、腰に激痛がおこるものを急性腰痛症(ぎっくり腰)といいます。
突然ひどい腰痛に襲われることから、欧米では「魔女の一撃」と呼ばれています。
どちらかといえば、20~40代と比較的若い人に起こりやすい傾向があります。
(画像: しっかり治す腰痛)
ぎっくり腰の原因と症状
腰への急激な負荷が原因
急性腰痛症の「ぎっくり腰」は、別名を「椎間捻挫」とも呼ばれ、腰椎(ようつい)あたりに突然グキっという衝撃を感じて、激しい腰痛に襲われるものです。あまりの激痛に、しばらくはその場にうずくまって動くことができなくなります。
ぎっくり腰が発生する状況は人によってまちまちです。中腰で荷物を持上げようとしたり、勢いよく振り返ったり、段差を飛び降りたり、よろめいてちょっと片足を勢いよくついたりしたときなどに、突然激しい腰の痛みに襲われます。
ぎっくり腰の原因をまとめると、つぎの3つに集約することができます。
■肉離れ
腰の筋肉に軽い肉離れ(筋線維の部分的な断裂)がおこり、これが原因で痛みます。
■椎間関節のねんざ
体を動かした拍子に腰椎が瞬間的にずれてしまい、椎間関節がねんざや靱帯(じんたい)損傷をおこして痛みが出ます。
■椎間板の損傷
腰をひねったときなどに、腰椎の間にある椎間板にひびが入って痛みが出ることがあります。
ぎっくり腰の要因
ぎっくり腰は突然に発症しますが、症状としていきなり表れるだけで、その引き金となる要因は日常生活の中で徐々に進行していると考えられます。
たとえば、「筋肉疲労」や「骨格のひずみ」などがあります。
私たちの日常を振り返ってみると、立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事があります。長時間、限られた姿勢でいると、同じ骨格や筋肉だけを使うことにより身体の柔軟性が失われ、筋肉疲労が蓄積し、骨格にひずみも生じてきます。
こんな時に、腰に急激な負担がかかると、筋肉や腰椎の負荷の許容量を超えてしまい、ぎっくり腰を発症するのです。
ぎっくり腰の防止には、日ごろからの適度な運動と、急激な動きを自制する注意力が必要です。
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